名前は聞いたことあるけどけどさして興味がないUMA第1位(当社調べ)
ジャージーデビル!
どうせチュパカブラとかモスマンと同じでしょ?と思ったそこのあなた!
私もそう思っていました。
でも調べてみると意外が奥が深いこのUMA。UMAというよりも妖怪に近いのかな?
今回はアメリカに古くから伝わる伝説のUMAジャージーデビルについて調べてみた。
前置きは短くさっそく行ってみよう!
ジャージーデビルとは?
日本ではあまり馴染みがないジャージデビルさんですが、本国アメリカでは200年以上の歴史がある古いモンスターです。
場所は名前の通りアメリカのニュージャージー州一体で目撃されています。
大きさは約2mほどあって、馬もしくは羊か鹿に似た顔で真っ赤な瞳を持っています。全身は黒い毛で覆われていて細長い尻尾が生えている。
極め付けは翼があって空飛べる。
てんこ盛りだね。
見た目はまさに西洋の悪魔そのものといった感じだ。
それもそのはずで、ジャージーデビルには有名な誕生秘話がある。
時代はさかのぼること1735年!アメリカが独立するより前の話ですよ奥さん!
ニュージャージー州に住んでいたリーズ一家での出来事。そこは多産のお家で既に12人の子供がいたんだそうな。そして13番目の子供を産むときに事件は起こった。
その13番目の子はとても難産だったらしく、お母さんはあまりの辛さに
「辛み・・・こんな辛い目に合わせるならいっそ悪魔が生まれればいいわ」
と冗談を言ったらしい。
そしたら生まれてきた子供は悪魔に変化しそのまま飛び去っていってしまった・・・
冗談でもそんなこと言うもんじゃないね、おしまい。
という伝説が残っている。
そんなわけで悪魔みたいな姿をしていても納得なのである。
何よりもこの伝説が250年以上、アメリカ開拓時代に出来た話だというのだから驚きだ。まさにアメリカを象徴するUMAだとも言える。
13人目の赤ちゃんが悪魔だったっていうのもアメリカらしい。
目撃情報
で、これだけだったらよくある地方の伝説や言い伝えで終わっちゃいそうなんだけど、ジャージーデビルは実際の目撃情報があるから面白い。
一番古い目撃情報は1778年、アメリカの海軍提督が空飛ぶジャージーデビルを目撃、射撃したが翼に穴があいたもののそのまま飛び去ったらしい。
1840年頃には家畜が相次いで殺害される事件があってジャージでビルの仕業とされている。
中でもジャージーデビルを一躍有名にしたのが1909年。フィラデルフィアの新聞が1週間にわたってジャージーデビルの特集をしたんだって。その直後から目撃情報が相次いで報告され、一気に広まったらしい。
こういうの面白いよね。有名になるとこれまで全然無かった目撃情報が出てくる。
この新聞を読んだせいで「なんでもないようなことがジャージーデビルと思う」的なことが出てくるんだろうな。
日本でも水木しげる大先生が妖怪を描いた後で、水木先生の「一反木綿」や「ぬりかべ」の目撃情報が出てくる。
実際の(という表現もおかしいけど)一反木綿は織物がまるまった状態のまま飛ぶし、ぬりかべは三つ目のゾウさんみたいな姿をしてるのにね。
そのうちにジャージーデビルを捕まえたって言い出す人や、実際にジャージーデビルのミイラを持ち出す人まで現れた。
こうやってジャージーデビルは語り継がれてきたのである。
そして近年になってもちょくちょく目撃情報が出ていて2015年にはその姿が写真に収納められている。
アメリカの歴史と共に生きてきたジャージーデビル伝説。13人目の子供が悪魔になるってのも寓話的で地域に根ざした都市伝説っぽくて結構奥が深い・・・
で、何するの?
ルックスが怖いから見ただけで相当びっくりすると思うんだけど、それ以外には何か能力はあるのだろうか?
調べてみたんだけど特に魔法を使ったり超能力があるってことはないっぽい。
でも凶暴で力は強いし、空も飛ぶから危ない。
あとおそらくその成り立ちから不吉のシンボルであると思うから、モスマンとかと同じく目撃したら不吉なことが起こるとか、そういった意味でも恐れられているんだろうなと思う。
正体は何?
ここまで書いてきてお分かりだと思うんですがジャージデビルってのは伝説上の生き物で実際にそういった生き物がいるとは思いづらい。
それによく考えてみて下さいよ皆さん。鹿か馬みたいな頭に、毛むくじゃらの毛があって、空を飛ぶんですよ。しかも大きさは約2m近くあるらしい。
そんなやついたら類似の生物がほかにもいるでしょ?
あと寿命よ。多分哺乳類の類だと思うから、普通に考えたら250年以上も一体が生きられるはずはないし、1700年代に目撃された個体と2015年に撮影されたものは違う個体だって考えるのが普通かなと思う。
となるとですよ、
ニュージャージですよ。アメリカですよ!
いくらアメリカは広いとは言えさすがに見つかってるでしょ。
だから冷静に考えると、いや冷静に考えなくても近年目撃されているジャージーデビルは既存の動物を見間違えている可能性がかとても高い。
では一体その正体は何か?
アメリカでのUMA見間違えケースの御三家といえば
アライグマ
フクロウ
そして
コウモリ!
そうです、
一番有力なのはコウモリ、といってもオオコウモリのような大きな種類を見間違えたのでは?という説です。
中でも「ウマズラコウモリ」というなんとも可哀想な和名がついているコウモリがいるんだけど、こいつが結構イメージに近いらしい。
その名の通り馬面だし、全身毛むくじゃら、そして大きな翼も生えている。体調は20cm程で翼を広げると約1mくらいになるらしい。
ちょっと小さいか?・・・
それに見かけによらず可愛くて優しい子で、食べ物は果物だし間違っても家畜を襲って殺すなんてことはしない。
うーん、でも暗闇でこいつがいきなり前から飛んできたらビックリして2mくらいに感じるのかな?
無くはないかな?
ただの猫を宇宙からの使者って思う人もいるくらいだし。
問題はアフリカ生息のウマズラコウモリがアメリカにいるのかか?ってところだけど・・・
他にも
古代の翼竜「アンハングエラ」の生き残りだという説もある。
「えっ?そっちの方が本当だったらすごくない?」
どうなんだろうね?
そんなわけで今回は名前は聞いたことあるけどあんまりよく知らないUMAジャージーデビルについて調べてみました。
調べていくと宗教や民族的オカルト要素の強い成り立ちがある非常に面白いUMAなんだなと思った。
そもそもリーズ一家が住んでいた土地は先住民族の間では不吉な土地であったという話もあるみたいだし、おそらく始めはその呪われた土地の不気味さを際立たすために生まれた寓話に登場するモンスターだったのかなと思う。
ただ面白いのがジャージーデビルが世間一般に大きく知られるようになると、実際にその姿を見る人が出てくるといったところや、正体について研究する人も出てくるってところ。
まさにジャージーデビルは我々の心のなかにいるUMAなのだ!
とか言ってたら窓の外に・・・
じゃ