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【本】『屋根裏に誰かいるんですよ』を読んでいる【レビュー】


春日武彦著の『屋根裏にだれかいるんですよ-都市伝説の精神病理-』を読んでいる。

 

まだ読み終わってないから途中。二章まで読んだ!

 

 

 

皆は「家のなかに誰か他の気配を感じる・・・」って経験ない?

 

俺は子供の頃家で留守番してたりすると、そういう感覚になることがあった。

 

特に昼間に家で一人でいると、二階にあった父親の部屋の押し入れに誰かいるような気がしたんだよね。

 

静かに二階に上がっていってふいに押し入れをあけてみたり、

 

その押し入れにあった天井裏に通じる穴を眺めてみたりしたっけ。

 

当たり前なんだけど誰もいるはずはなくて、しかも心の中ではいるはずないってのも分かっているんだけど、定期的に父親の押し入れには誰かいそう・・・っていう感覚があった。

 

でさ、この本を見つけた時に「あ これって結構あるあるなんだ」って思って思わず買っちゃった。

 

タイトルと表紙の雰囲気から「怖い本なのかな?」って思ったけど、全然そんなことなくて、

 

確かに奇妙なケースがたくさん書かれているんだけど、著者が精神医学の先生というのもあってちゃんと現実的な面も踏まえながら、こういった妄想の背景にはどういう精神構造や文化的要素があるんだろう?ってのを評論しているよ。

 

 

 

 

おもしろいねー

 

天井裏に誰かがいるっていう妄想が日本のみならず、世界各国で共通のものなんだっていうのが興味深い。

 

家って本来安らぎの場だと思うんだけど、天井裏や地下の物置とかってその中でも普段は行くことない、いわば家の中にある異界なわけで、そこに何かわからないものがあるってのは生物的な本能からくる畏れみたいのがあるのかもしれない。

 

そういえば妖怪に「天井下り」っていう天井から突然飛び出す妖怪がいるんだけど、これもそういった妄想をもととして生まれた怪異なのかもしれんね。


俺の場合、子供の頃は父親とそんなに交流がなかったから父親の部屋の押し入れ、天井裏に何かあるって感じたのは、何か父親に対する心理的問題もある気がするが(笑

掘り起こさないでおこう・・・

 

 

 

 

ちなみに第二章では妄想ではなく、実際に天井裏に誰か住んでいたケースを紹介したり、日本の「座敷牢」についても触れられている。

 

座敷牢こわいよー。

 

写真がこわい・・・お化けが写ってるわけじゃないいんだけど、なんかこわい。

 

こういったものが実際に使われていて、中に監禁されていた人たちがいたんだと想像すると恐ろしい。

 

 

 

まだあと三章、四章とあるからこの後どういった風に掘り下げいくのかたのしみ。

 

結構たくさんのケースが紹介されているし、国内外問わず都市伝説なども書かれているから色々なことが知れて普通に面白い本だと思う。

 

興味があれば是非是非。