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【クトゥルフ神話】神様たちの種類を調べてみよう【Vol.02】

この際だからちゃんと調べてみよう「クトゥルフ神話」シリーズ!

 

前回はそもそも「クトゥルフ神話」って神話なの?クトゥルフって何なの?というのを書きました。

 

第二回目となる今回は「クトゥルフ神話」の神様たちの種類ついて書きたいと思います。

 

クトゥルフに登場する神様たちも日本の天津神、国津神などのようにいくつかのカテゴリーに分かれているみたい。

 

今回も「クトゥルフ様がめっちゃ雑に教えてくれるクトゥルフ神話用語辞典」を参考にしつつ書いていきます。

1. 「旧支配者」


"Great Old One"(グレイト・オールド・ワン)と呼ばれるグループ。神話に登場する邪神たちのこと。

 

有名どころの邪神様たちは大体ここです。

 

クトゥルフ、ハスター、ツアトグァとか。

 

その名の通り人類史以前に地球を支配していた邪神たちのことで、旧神(後述)との戦いに敗れて現在は地球各地に幽閉されている。

 

もしも封印が解かれようものなら速攻で人間界滅ぶくらいの恐い人たちです。

 

世の中には彼らの封印を解こうとする悪いカルト教団たちがいて、彼らとの攻防を描くってのが「クトゥルフ神話」のお話でよくあるパターンになっています。

 

【四大霊分類法】

ダーレスが考えた設定で、旧支配者たちを火・水・大地・風の勢力に分けて分類する方法。

 

それぞれが対立したり結託したりを繰り返している。例えば「水のクトゥルフ」は「風のハスター」とバチバチに対立状態だったりするらしい。

 

邪神とはいえ一枚岩ではないみたいですな。

 

ちなみに

■水=クトゥルフ等

■火=クトゥグア等

■大地=ツアトグァ等

■風=ハスター等

となっています。分類されていないアウトローもいる。

 

ただVol.01でも書いた通り「クトゥルフ神話」は沢山の作家がそれぞれ少しづつ違った設定でキャラを登場させてるから上記の分類も曖昧なものだったりする。

 

この設定はラブクラフトが考えたものでは無いので、一部からは

 

「せっかくラブクラフトが邪神たちを曖昧な神性を持った恐ろしい支配者ってことにしてるのに、なんでダーレスが4大属性なんて厨二病的な設定付け加えてんねん! しょぼくなるやろ!」

 

って批判もあるらしい。

 

なんにせよ「クトゥルフ神話」の主人公花形邪神たちのグループです。

2. 「旧神」


"The Elder Gods"(ジ・エルダー・ゴッド)と言われるグループで、「旧支配者」の邪神たちと戦って彼らを封じ込めた善神たちのこと。

 

ようは善い側ですね。

 

ただ善い悪いといっても人間の概念とはちょっと違うから必ずしも人間の味方ってわけでもないみたいです。中には人間を拷問して楽しんでいる旧神もいるらしい。

 

「旧神」の設定はダーレスが付け加えたもので(またお前か!)「悪い旧支配者グループ」がいるなら「善い旧神グループ」いてもいいじゃないってことで、彼の作品「潜伏するもの」で初登場しました。その後ブライアン・ラムレイらによって更なる深堀がされて「旧神」の設定が細かく作られていったみたいです。

 

そもそもラブクラフトの設定では「旧支配者」たちも善悪という概念にとらわれない曖昧な存在だったようだ。

 

ただ思うに、ラブクラフトの設定だと良く分からないから、善悪二元論の対立構造を作ったのかもしれない。

 

ダーレスは「クトゥルフ神話」を体系化していく過程で、皆が分かりやすい様に設定を編集していったんだね。大衆受けするためにはある程度簡単な方が良かったってことなのかな。

 

「旧神」にはクトゥルフ神話オリジナル神様もいれば、世界各地の神話や宗教に存在する神様たちも含まれています。

 

・ノーデンス(もとはケルト地方の神様)

・クタニド(旧神のリーダー的存在でクトゥルフにそっくりの兄弟)

・バステト(エジプト神話の猫の女神)

・ウルタール(イギリスサセックスの神)

 

ちなみに旧神たちはオリオン座に住んでいるらしく、そこにはウルトラマンの故郷M78星雲も存在している。

 

「じゃあウルトラマンも旧神?」っていう話もあるみたい。

 

3. 「外なる神」


"Outer Gods"(アウターゴッド)と呼ばれるグループ。

 

「旧支配者」たちと違い、地球外に封印されている邪神たちのこと。こちらも有名どころが多い。

 

・ニャルラトホテプ(ナイアーラトテップ)

・アザトース

・ヨグ・ソトース

 

基本的に旧支配者たちよりも強大で規格外の力を持っているとされ「クトゥルフ神話」内では最高の神格とされている。宇宙が存在するよりも前からいる人たちだっていうんだからもう表現の仕様がないくらい凄いんでしょう。多分・・・

 

中でも魔王アザトースは「万物の王」で全ての生みの親とされている一番強い邪神だ。この人の封印が解かれたら一瞬で宇宙そのものを終わらせることも可能らしい。

 

宇宙の彼方にあるアザトースの宮廷に住んでいて、そこでフルートの音色に合わせて絶えず踊っている。これは「旧神」たちとの戦いに敗れた結果、知性を奪われて白痴にされてしまったからだそうな。

 

そういえば「2001年宇宙の旅」の最後にボウマン船長が宇宙の彼方にある宮殿らしき場所にたどり着くけど、あれってこのアザトースの宮殿がモチーフだったのかしら?・・・

 

彼らが起こすことは基本的に人間の理解を超えています。生み出したラブクラフト自身もよくわかっていないっぽい強力すぎる邪神たちです。

 

 

 

 

 

 

 

ふいー・・・今回ここまでで終わりです。

 

つかれた(笑)何よりも落書きレベルとはいえイラスト描くのが大変。

 

そんなわけで「クトゥルフ神話」に登場する神々のカテゴリーについて紹介しました。実際にはもうちょっと細かく分かれているっぽいんですが、とりあえずは今回紹介した3つを覚えておけば大丈夫そう。

 

さあ、次回はいよいよ個別の神様たちについて書いていけるかな?

 

と思ったんだけど、そもそも「クトゥルフ神話」の世界観はどうなっているのか?って疑問が湧いてきた。

 

いろんな作家が広げていったとはいえ、最初にラブクラフトが書いたベースの設定があるはずなので、そこのところを調べておかないといけない気がします。

 

・・・次はそれかな。