サスカッチを追え!

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若手の退職防止のために休日レクリエーションをする理由

ニュースを見ていたらこんな記事があった。

 

毎度おなじみだけど、待遇を改善してほしい若手社員と、親睦を深めるためにレクリエーションを提案する上との溝。

news.yahoo.co.jp

 

この溝が発生してる時点で、そもそも日頃のコミュニケーションが上手くいってないからこの会社終わってるねって話ではあるんだけど、

 

僕の会社でのポジションは所謂、中間管理職という立場で、部下もいれば上もいる。

 

上からは若手の愚痴を言われ、若手からは上層分の愚痴を言われ、どちらに対しても双方を擁護しながらなだめるというストレスマッハの立場です。

 

だから若手も上層分の意見もある程度わかっているつもりではいます。

 

そんな中であえて言いたいのは、

 

上もレクリエーションなんてやっても意味ないのはなんとなく分かってるけど、「とりあえずそれしか打つ手立てがないのよ〜。」

 

と言うことである。

 

若手が言う「待遇の改善」というのは往々にして会社の状況を理解していないことが多い。

 

・給料あげろ

・定時でかえらせろ

・休日ふやせ

・社内の環境や福利厚生を充実させろ

・コロナ渦が終わってもテレワークにしろ

・昼食は会社から手当支給しろ

とかね。

 

こんなん大企業ならまだしも、殆どの中小企業はすぐには対応できないと思う。

 

対応できたとしても1つずつ、年単位で改善していくことなのである。

 

さらに中小企業であれば、そういった待遇改善のためだけに動く部署なんてものは無いわけですから、基本的には社員が通常業務の合間に対応することになるんだと思う。

 

・・・で、若手がそういった待遇改善のために自分達で提案書を作って、そのために必要な書類や予算表の用意をし、社長に合意をとって実際に実地するなんてことが出来るかというと、まず無理だろう。(出来るような若手はそもそも、そんな会社には入らないだろうしw

 

となると大体そういう業務は、ある程度上の立場の社員が対応することになる。

 

僕とかね・・・笑

 

上の立場になればなるほど、人件費も高くなるわけだから、直近では利益を産まない待遇改善案のために業務時間を使うことは中々出来ず、どうしても対応が後回しになってしまう。

 

「いいですよ、待遇改善を最優先にした結果、1年後に会社が潰れてもいいんだったらやるけど、若手にその責任とれるの??」ってのが上の言い分だろうね(笑

 

そこでですよ

 

上のオッサン達は「会社への帰属意識があれば、離職はある程度抑えられるだろう」という勘違いのもと、若手の帰属意識を高めようとする方法をとる。

 

それが

 

鬱陶しい以外のなにものでもない、業務時間外のレクリエーションや飲み会なのである。

 

レクリエーションや飲み会を開くのであれば、細かな社内規定や予算組みの変更はしなくてもいいし、それくらいなら若手主体で進めてもらうことも出来る。

 

事実、ニュースで紹介されていたカピバラさんが言っていることはもっともである。

 

「若手の退職を止める唯一無二の方法が『待遇を上げる』なのに、それを絶対やらずに「上司や先輩とのコミュニケーションのばを増やすために休みの日にレクリエーションを設定する」とか意味不明なことをするの逆効果で大草原」

 

そんなことは上もわかっている。

 

けど出来ない。

 

だから苦肉の策でレクリエーションなのよ。

 

まあ、それが間違ってるよ草って話なんだけどね。

 

僕もそうだったけど、若手のときは社内や自分の立場を組織的に俯瞰で見ることができずに、どうしても自分主体の愚痴が出てしまうし、それは仕方がないと思う。

 

それが若さってことだしね。

 

でも段々と物事を俯瞰で見れるようになってくると「なんでレクリエーションなんて意味不明な対応策しかできないんだろう?」ていう疑問に対する答えも見えてくる。

 

で、そのとき自分が会社を変えられる立場までキャリアアップしていたら、レクリエーション以外の対応を提案したら良い。

 

いつの時代も、若い人達は自分主体で物事を考えて、オッサン達は全体を考慮して判断する。

 

だから「最近の若いもんは・・・」ていう愚痴が延々と無くならないループなんだろうな。

 

頑張れみんな!

 

頑張れ俺。